ひとひらのささめごと

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後朝 (魔人学園)

注意!
この話は15禁、です。15歳以下、中学校を卒業していない人は読んではいけません。
タイトルの読みがわからない人も読まないでください。
読めて意味がわかる人は…そういうお話です。覚悟してお読みください。
 
 
あ、この話は魔人学園の壬生紅葉×女主人公です。
 
 
 


 
ゆうるりと、意識が表に浮かび上がる。
目を開くと朝の光が部屋の中に差し込んでいた。
「ん…」
まだけだるい腕を持ち上げてコシコシ、と目をこする。
「朝…か…」
幸せな夢を見ていたように思う。
暖かくて優しい何かに包まれて、とても安心できる。幸せな、夢。
夢の残滓がまだ体のそこここに残っている気がする。
暖かくて幸せな気持ち。
かなうなら、許されるなら。
ずっとこの夢の中でまどろんでいたい。
「…でも…」
それはできない、とわかっている。
だから桜は思い切って布団をはぎ、体をベットの上に起こした。
「-っ!!?」
そのとたん。
腰に走った痛みで、桜は完全に目を覚ました。
こ…れって…
痛みの理由に思い至った時。
「…桜?」
寝室のドアが開くと、壬生が中に入ってきた。
「く…紅、葉…」
サーっと、桜の顔が紅潮する。
思い出したのだ。
ゆうべ、雨の中で壬生と会って、そして…
「…おはよう、桜」
「お…おはようございます…」
らしくない、小さい声。
顔が上げられない。
どんな顔をしていいのか、わからない。
それを見て、壬生は小さく笑った。
「…朝ご飯作ったけど、食べられるかい?」
うつむいたまま、桜はコクリとうなづく。
それを確認すると壬生はまた少し笑みをこぼし、「準備しておくよ」と声をかけて部屋を後にした。
パタン、と音がしてそれからようやく桜は顔を上げた。
顔の赤みはまだ消えていない。
それから勢いよく布団に顔を埋めた。
ゆうべの事が生々しく脳裏をよぎる。
私、私、紅葉と…
顔から火が出るような気がした。
しかし。
いつまでもそうしているわけにもいかない。
しばらくその格好でいた桜は顔を上げるとべットを降りた。
鈍い痛みがあるとはいえ、動くのに支障があるほどではない。
たぶん着せてくれたのだと思われるゆったりとしたサイズのパジャマのボタンを外す。
その下に見える肌に赤い跡が残っているのを見て、もう一度顔を赤くした。
気を取り直して服を着替える。
幸い、見える場所にはつけないでいてくれたらしい。
寝室のドアに手を伸ばす前に大きく深呼吸をする。
それから、カチャリ、と音を立ててドアを開けた。
 


 
………ああ、恥ずかしい。
本当に黒歴史
この前後も話がある、というか剣風帳沿いの話は一応大まかにできてはいるのですが、書いた事がないという。
いえ、完全休止状態の別サイトにもいくつか出してはいるんですけどね。
とっとと別の話も書いて早く流してしまおう…