ひとひらのささめごと

ようこそ、「ひとひらのささめごと」へ。 ここは、私が思う事やゲームの感想、二次創作などを徒然と書く予定の場所です。  このblog内に書かれた二次創作の小説等は原作者様、出版社及び関係者各位様とは一切関係ありません。 また、閲覧後、気分を害されても責任を負いかねます。 またblog内の文章や設定などを記載が無い限り無断転載・二次使用はお止め下さい。

介入、開始(GPM)

GPMの…そうだなあ、「介入者」視点の話です。
GPMは公式で23人目のクラスメイトだの世界設定だの色々裏設定があって(ただし私はそのあたりを調べていないので詳しくないです)、「介入者」という存在は本当はいないみたいですがあえてこの話では「介入者」を作りました。
 


 彼を救いたい。
 それが、私の望み。そして願い。
 そのために集めた情報、そして試行錯誤の結果。
 わかった事が、いくつかあった。
 
 一つ。
 かの世界はループしている。
 4月4日から5月10日。この間をぐるぐるとまわっている。
 
 一つ。
 ループを作り出しているのは「竜」であると言われている。
 ただしこれはあくまで仮説である。
 「竜」を出現させ、倒してもループは解けなかった。
 故にループの原因は「竜」だけではない。
 他の原因は不明。
 
 一つ。
 ループを解いたら2度と介入することはできない。
 これも仮説。
 だが、おそらくはそうだと思われる。
 このovers syisemを作った人物の意図はおぼろげだが理解できたように思う。
 その人物はループを解かせるためにこれを作ったのだ、と。
 
 彼を救うということはすなわち「竜」を救うという事。
 そして、それが…ループを解く鍵。
 つまり
 「私が望みをかなえたら、二度と彼とは会えない」
 syesemを通してすら会えなくなる。
 私の手の届かない、遠くへといってしまう。
 それもまた、つらかった。哀しかった。
 でも…
 そうしなければ、彼の心は救えない。
 後の事はきっと気になる。
 本当に救えたのか。彼は幸せになれるのか。
 でもそれを知るすべは…きっと、ない。
 それでも。
 救いたい、と思う。
 このままではただ繰り返すだけ。
 あの深い絶望の中に彼はとらわれ続ける。
 それは
 それよりは…
 希望を持ちたい。そう、思った。
 二度と会えなくても、その後を知ることがなくても。
 このまま絶望にとらわれた彼をただ見ているよりも。
 希望を。
 信じたい。そう、思った。
 
 ギュッと手を握り締める。
 一つ、大きく息をした
 これで、最後。
 これが、最後。
 
 Overs syesem 0.89
 boot......OK
 
 最初は、介入する人物の決定。
 22人の生徒たち。
 細く息を吐く。
 もっとも、私の望みをかなえるのにふさわしい人物。
 優しさと、強さを持った人…
 
 芝村 舞
 
 芝村一族の末姫。
 一族の名故に人に嫌われやすい彼女だが、何度もループの中で接していれば、わかる。
 彼女は優しい。ただ、それが表に出てこないだけで。
 彼女なら、きっと。
 息をつめ、決定を下す。
 
 どうか、望みがかないますように。
 


GPMは面白いし、好きなのですがちょっとだけ言いたい事が。
裏設定、世界観、それがあるのは構わないのですが、それがゲームの中でつゆとも匂わされてないのは正直どうかと。
ゲームの中で出てくる設定はすべて表向きの事で…というのはゲームとしてどうなんだ、と言いたい。
GPMという一つの作品として世に出すならその中で世界観や設定などは完結させるべきなのではないかと思うのは私が心が狭いからなのでしょうか。
まあ、作り手の考えですから私がとやかく言う事ではないとは思うのですが。
ゲームをする人の全員がネットをしているわけではないでしょうにそういうやり方ってどうなのかなあ…
 
と、製作者様の事は置いておいてこの話。すごくわかりにくいですがGPMの世界に「介入」している女の子の思いです。
「彼」が誰なのかはあえてぼかしてありますが、わかるかなあ?
プレイヤーが舞なのはそりゃあ一番扱いやすいから。
技能を取得する必要がないからパラメーターを上げるのに専念できるしね。