ひとひらのささめごと

ようこそ、「ひとひらのささめごと」へ。 ここは、私が思う事やゲームの感想、二次創作などを徒然と書く予定の場所です。  このblog内に書かれた二次創作の小説等は原作者様、出版社及び関係者各位様とは一切関係ありません。 また、閲覧後、気分を害されても責任を負いかねます。 またblog内の文章や設定などを記載が無い限り無断転載・二次使用はお止め下さい。

オーディンスフィア レイヴスシル その3

ん~、久々の投稿、読み直してみるとちょっと読みづらいかな…
試しに色や大きさ、太さの変化をしてみますね。

さて続けて行きましょう。

とりあえず救出してきたオズワルドですが、目覚めてからろくに話をしないうちにヴァルキューレがやってきて王国の危急をグウェンドリンに告げます。
妖精の新女王オーダインが敗れ、コルドロンティトレルの指輪を奪われた、と。
この直前、オズワルドグウェンドリンが彼の渡した指輪をはめていないことに気づいています。
まあ、自分の贈った指輪を父親に渡されていたらショックというか悲しいでしょう。
傷心のオズワルドが気になるグウェンドリンですが、王女として救援を頼まれると断ることもできず出陣します。

「王女としての義務を果たす」として出陣したグウェンドリンですが、彼女はなんと単身で王城まで乗り込み妖精の新女王の前までやってきます。(救援じゃなくて侵攻だよねこれじゃ)
そこで敵として指輪を奪おうとするのではなく、「ある方からいただいたかけがえのないもの」として返してほしいと礼を尽くして申し出るのです。
自分でオーダインに渡したんじゃん、と思わなくもないのですが目覚めた直後は「この胸の高鳴りは魔法によるもの」とか「あの男は敵」とか言ってたのが嘘のよう。まあ、そんなことを言いながら送られた指輪を複雑な表情でじっと見ていたのを考えればおかしくもないのですが。

そうやって何とか指輪を取り返した…でいいのかな?奪ったといわれてもしょうがない状況だけど…グウェンドリンオズワルドの元へ戻ると、今度は死神に連れ去らわれて死の国へ行ってしまったとのこと。
…お前はどっかの姫君か、ヒロインか!!
と言いたくなります。
だって理由がグウェンドリンが自分を想ってくれないことに絶望して生きる気力をなくしたから、なんですから。
あ、これはプレイヤー視点ではわかりますがグウェンドリンにはわかりません。
本当に手のかかる夫です。

死の国は現実とは違い、行き来する方法があります。但しその方法を知っている人物はかなり少ない。
グウェンドリンが知る中で確実に知っているのは父王オーダインのみです。
彼は死の国にたびたび入り込み、そこから魔石と呼ばれる特殊な石をとってきて強力な武器にしています。
王自身の武器や、グウェンドリンがもつ槍(ガングリオン)などですね。
そのせいで死の国の女王には嫌われているようなのですが。
父のもとへ行き、指輪が欲しければ死の国へ連れてゆくようにオーダインに頼むグウェンドリン
報酬となる指輪は帰ってきてから渡す、なんて随分と父離れが出来たというか、強くなったというか…

途中経過はさっくり削って(死の国は暗いので明りの魔法を作って行ったのですが全然足りなくて大変だったとかはともかく)死の国の女王オデットと対峙するわけなのですが。
ここでグウェンドリンは「ヴァルキューレは死を恐れない」というのですが、その後でオズワルド様がお前に奪われることは死よりも耐え難い」と続けるのが最高に好きです。
前半だけなら序盤のグウェンドリンでも言いそうですが、後半が!
女性の台詞だと思います。
私は女なので男の人の気持ちはわかりませんが、男の人はこういうことを言いそうにないなあ、と。
けなげで見ていると胸が痛むようだった少女が、見事に女性として脱皮したのが素敵ですよね。

女王を倒すと彼女の力で支えられていた生者の世界との接点が切れ、死の国への出入りができなくなります。
その前にオーダインともども3人で(もちろんオズワルドを連れてます)脱出したわけですが。
約束通り指輪を渡せと要求するオーダインになんとグウェンドリンはこれはオズワルドからの愛の証だから自分の手で他人に渡す気はない。持っていくなら殺せと言った訳です。
これって堂々と踏み倒し宣言じゃないのか…?しかも父親に自分を殺せって…
で、何だかんだ言って親であるオーダイングウェンドリンを殺すことができず、夫婦二人は揃って帰還します。

そして二人はお互いの思いを伝えあって(一応)ハッピーエンド。

グウェンドリンの章はこれで終了です。

以下、感想

グウェンドリンは、私の印象ですがとても愛情豊かで愛したいし愛されたい人ではないかな、と思いました。
これまでは顧みてくれない父や、一緒にいるけれど自分と同じように父を見上げている姉とはそういう間柄を築くことができず、不安定だったのではないかと。
それが姉を失い、あると信じていた父からの愛情も婚外子であり父の愛した人の娘であるベルベットの登場で信じきれなくなった彼女はほとんど自殺するような気分でベルベットを助け、反逆者となったような気がします。

そしていきなり夫となったオズワルドと関わることになるのですが…
ネタバレしてしまうと、グウェンドリンに目覚めさせた者に心を奪われる魔法はかかっていません。
オーダインが嫌だったみたいです。勝手なおとこですよね~
つまり最初から魔法は関係なくグウェンドリンはオズワルドに惹かれていたんです。
そして後から知ることになるのですが、オズワルドはグウェンドリンを得るためにドラゴンと戦ったり(この世界でドラゴンと戦うのはほぼ=で死です)グウェンドリンの(知らなかった)元婚約者オニキスの無理難題を聞いたりと言葉にはしないけれども沢山の想いと献身を注いでくれています。
ティトレルの指輪なんて大変なものまで貢いでますし。(ただ、オズワルドってこれの本当の価値を知ってたかどうか私は疑問に思ってます。まさかただの美しい指輪としか思ってないんじゃなかろうか…)

乾いていた心にこれだけ愛情を注がれたら返さずにはいられなかったのでしょう。
そして自分の中の愛情を認められた辺りからグウェンドリンはドンドン安定して強くなった印象があります。
敵国の王宮に単独で乗り込んでみたりとか、父王に堂々と要求をしてみたりとか。
うん、強いですね。
恋する乙女は最強と言ったところでしょうか。

では、とんでもない時間になったのでこれで失礼いたします。