つなぐ、手
注意!
このお話は15禁です。義務教育を修了されていない人は読んではいけません。
このお話は血縁関係での恋愛ごと…いわゆる近親相○ものになります。
そういった話がお嫌いな方は閲覧されないようにお願いいたします。
また、上の注意事項を読まずにこのお話を読んでの苦情などは受け付けませんのでよろしくお願いいたします。
本当によろしいでしょうか?
この話はときめきメモリアルGSの尽×主人公ものです。
ずっと…この手は、つながれていたのかもしれない。
自分が姉になると聞いた時の喜びは、今も覚えている。
大きくなった母のおなかに手を当てて感じた、その動きも。
そして…生まれてきたあの子…尽と、始めて会った時の事も。
ふくふくした、本当にもみじのような小さな手。
その手にそっと指を伸ばすと、ぎゅっと握りしめられて。
思ったより強いその力に、驚いた覚えも、ある。
そう、あの時から、ずっと。
はいはいだった尽が、立つようになって、歩けるようになるともう嬉しくてまだよちよち歩きの手を引いてあっちこっちに連れまわした。
転んで泣きだした尽を見て、私も泣きそうになりながら帰ったり。二人揃って転んだり。
でも…いつも、つないだ手を離して家に帰る事は…なかったね。
いつも一緒で…それが当たり前だと思ってた。
でも…いつからだろう?手をつながなくなったのは。
私も、尽も大きくなって。
一緒に出かけることも少なくなった。
そして私は高校に入り…恋をした。
あの人に追い付きたくて…精いっぱい、背伸びをした。
尽もいっぱい、手伝ってくれたね。
いろいろ調べて教えてくれた。
でも、結局…失恋、して。
胸が――いたくて、痛くて、哀しくて。
そんな私の手を引いて家に連れて帰ってくれたのは、尽だった。
それまでは、私が尽の手を引いていたのに。
はじめて尽に手をひかれて帰った。
あの時だったのかな。
尽は男の子なんだって、本当の意味で思ったのは。
もう…何年も前の事、なんだね。
体中、どこもかしこも熱くて、何が何だかもよくわからない。
かすむ視界の中、耳に届くのは少しかすれた尽の声。
名前を呼ぶと、尽は私の手をぎゅっと握ってくれた。
大きな、手。
私の手を包み込んでしまえるほどの。
…でも。
でも、この手は。
あの日、あの時、私の指をつかんだ小さな手と同じで。
ああ…きっと。
はじめて会った、あの日から。
この手は、ずっと
つながって、いたんだね。
え~っと。
恥ずかしい話です。
ときメモGSはプレイしていないのですが、あちこちで2次創作は読んでまして。
とあるサイトさん(昔の事なので忘れました)で見た尽×主人公ものですごく面白いものがありまして。
影響されて書いた話です。
実はあと2つほど書いてそのサイトさんに送りつけたりしてます。
恥ずかしい歴史ですね…